執着の美

news486骨董品が大好きな友人が “Ashtrays and other smoker’s items” という美しい本を見せてくれた。1ページ1ページからコレクターの情熱が薫りたつ本である。特定の物に執着する人にとって、物の値段はなんら関係なく、自分の物であるということが価値となる。フランスのガラス工芸の天才職人ルネ・ラリックによる灰皿の数ページ先には、ビールメーカーのロゴいりのキッチな灰皿のページがある。このコレクションは、収集したTsuchiya Yozaburoさんの選択眼で見事に統一感を持ち、灰皿という一定のジャンルの中に、彼の美意識が余すところなく発露されている。柔らかな心と厳しい眼を兼ね備えた収集家によるコレクションである。

Posted: July 13th, 2005   |   Category: 葉巻の本