Terroir 煙草

news595限定品を現すラベルさえあれば、葉巻はよく売れる。これがハバナシガー、そして非ハバナシガーにも適用されるこのところの葉巻市場である。毎年発売されるEdicion LimitadaとEdicion Regional、加えて数種の限定ヒュミドールは消費者へ強くアピールしている。しかし、限定ラベルを持つ商品に、「特別な味わい」を見いだせないバイヤーが最近とみに増えている。ネーミングと梱包の違い、そして限定された数量だけではないかという批判も多い。この理由はひとえにキューバの国立のプロダクションにある。キューバに限ったことではないが、国がコントロールするプロダクションシステムには、ユニークさを生み出す余地は少ない。限定なのに中身は普通、という問題を何とかして欲しいと望むディストリビュータや一流のディーラーの声は日増しに多くなってきた。彼らはシングル・ベガ(農場)からの煙草で作られた限定葉巻を求めている。ワインの世界と同じく、terroirのユニークさが生きている葉巻である。

しかし、個人主義的なアプローチで商品に向かうことは、現在の共産主義を基盤とするキューバ葉巻生産とは相容れない。限定品が発売されればされる程、好調な売れ行きながら、納得できないヨーロッパのディストリビュータと葉巻ディーラーたちのジレンマがある。そこで彼らは思い描く。キューバの未来、その時は近い将来現実になると。もちろん彼らは、新しい時代のキューバ葉巻の販売戦略を日夜計画し準備しているに違いないのである。

Posted: April 29th, 2008   |   Category: 葉巻の知識